肩関節の靱帯や腱などに炎症が起こり動かす時や夜寝ている時に痛みを生じる状態を、『五十肩』・『肩関節周囲炎』と呼びます。
症状が長引くと関節包が拘縮して肩が上がらなくなります『凍結肩』。
1: 外来診察時のご説明とご予約
施術をご希望の方は院長または加藤昌代医師をご指名ください。
外来診察にて、治療内容をご説明し、同意書をご記入いただいた上で、施術日時を予約いたします。
施術は月・水・土曜日の午後に行なっております。
治療内容について不明点があれば、遠慮なくご相談ください。
2: 施術前のリハビリ評価
施術当日に備え、リハビリテーション室にて施術前評価(可動域や機能の確認など)を実施いたします。
これは、術後のリハビリをより効果的かつ計画的に行うために重要なステップです。
<施術当日の流れ>
1: 麻酔について(エコーガイド下神経根ブロック)
処置は、超音波(エコー)ガイド下に頸部の神経根に局所麻酔を行うところから始まります。
この麻酔により、約30分ほどで肩や肘を自力で動かすことができなくなります。
安全に施術を行うために必要な準備ですので、ご安心ください。
2: 肩関節内注射
続いて、肩関節内に痛み止めの注射を行います。これにより、施術中および施術後の痛みを軽減します。
3: サイレントマニピュレーション施術
麻酔が十分に効いた状態で、短時間(約5分程度)で施術を行います。
施術中、「バリバリ」と関節包が剝離するような音が聞こえることがありますが、麻酔が効いているため痛みはほとんどありません。
4: 施術同日のリハビリテーション
施術後は、理学療法士によるリハビリ(可動域訓練)を麻酔が効いている間に実施いたします。
このタイミングでのリハビリが、関節の動きを維持・改善する上で極めて重要です。
5: ご帰宅について
リハビリ終了後、気分不快や異常がないことを確認した上で、三角巾を装着しご帰宅いただきます。
麻酔は半日程度で自然に覚めます。
当日は、車の運転や力仕事などは避けていただき、安静にお過ごしください。
サイレントマニピュレーション施術の翌日より、ご自宅でのリハビリテーションを開始していただきます。
担当理学療法士の指導に基づき、継続的な運動療法が治療効果を維持・向上させる鍵となります。
また、当院では施術後のリハビリを優先的にご予約いただける体制を整えております。
積極的な通院と自宅での訓練により、おおよそ3ヶ月以内での機能回復・リハビリ卒業を目指します。
患者様の努力と継続が、スムーズな回復への一歩となります。
一緒に頑張っていきましょう。