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肩関節の靱帯や腱などに炎症が起こり動かす時や夜寝ている時に痛みを生じる状態を、『五十肩』・『肩関節周囲炎』と呼びます。


症状が長引くと関節包が拘縮して肩が上がらなくなります『凍結肩』。




 

 

従来の五十肩に対する治療は、薬物療法による疼痛の緩和と並行して、運動療法によって関節拘縮の改善を目指すものでした。しかし最近、超音波検査技術の進歩より、疼痛発現部位や可動域制限の起因部位を的確に特定し、注射(hydrorelease)をすることが可能になり、治療法は大きく進化しています。理学療法とhydroreleaseを組み合わせることで、従来よりも短期間で症状改善が期待できるようになりました。
 
 

サイレントマニピュレーション(SM:  Silent Manipulation )は凍結肩(フローズンショルダー)に対する新しい治療法です。
超音波ガイド下にて頸部神経根ブロック(麻酔)を行い、無痛状態で縮小・癒着した関節包を徒手的に開放(破断)し、拘縮を解除します。
施術後はリハビリテーションを集中的に行うことで、早期の疼痛軽減および可動域の改善が期待できます。

本治療は予約制で、健康保険の適用範囲内で実施しております。

当院のサイレントマニピュレーション実績

<サイレントマニピュレーションの実施件数>

当院では、2018年から2024年12月までの間に、延べ381件のサイレントマニピュレーションを実施してまいりました。
この治療法は、凍結肩(フローズンショルダー)に対して非常に効果的であり、適切な診断とエコーガイド下での安全な手技により、多くの患者様が可動域の改善と疼痛の軽減を実感されています。

施術後にはリハビリテーションを速やかに開始し、治療効果を最大限に高めています。
豊富な臨床経験と技術に基づき、安心して治療を受けていただける体制を整えております。


Rotator Cuff setting 講習会認定取得
 最新の知識と技術を身につけ常に最高の医療を提供します
    
②麻酔剤にレボブピバカインを使用
 麻酔作用が強く持続時間の長いレボブピバカインを使用

③施術同日に理学療法士による施術
 麻酔が効いている状態で十分に関節を動かす訓練

④施術後優先的にリハビリ予約
 
1)Rotator cuff setting講習会
サイレントマニピュレーションを開発された朴基彦先生の考案された肩関節のリハビリの手技を学ぶ講習会

<サイレントマニピュレーション実施にあたっての当院での流れ>


: 外来診察時のご説明とご予約

施術をご希望の方は院長または加藤昌代医師をご指名ください。

外来診察にて、治療内容をご説明し、同意書をご記入いただいた上で、施術日時を予約いたします。

施術は月・水・土曜日の午後に行なっております。
治療内容について不明点があれば、遠慮なくご相談ください。



: 施術前のリハビリ評価

施術当日に備え、リハビリテーション室にて施術前評価(可動域や機能の確認など)を実施いたします。
これは、術後のリハビリをより効果的かつ計画的に行うために重要なステップです。




<施術当日の流れ>


 1: 麻酔について(エコーガイド下神経根ブロック)

処置は、超音波(エコー)ガイド下に頸部の神経根に局所麻酔を行うところから始まります。
この麻酔により、約30分ほどで肩や肘を自力で動かすことができなくなります。
安全に施術を行うために必要な準備ですので、ご安心ください。


2: 肩関節内注射

続いて、肩関節内に痛み止めの注射を行います。これにより、施術中および施術後の痛みを軽減します。


: サイレントマニピュレーション施術

麻酔が十分に効いた状態で、短時間(約5分程度)で施術を行います。
施術中、「バリバリ」と関節包が剝離するような音が聞こえることがありますが、麻酔が効いているため痛みはほとんどありません。


: 施術同日のリハビリテーション

施術後は、理学療法士によるリハビリ(可動域訓練)を麻酔が効いている間に実施いたします。
このタイミングでのリハビリが、関節の動きを維持・改善する上で極めて重要です。


: ご帰宅について

リハビリ終了後、気分不快や異常がないことを確認した上で、三角巾を装着しご帰いただきます。
麻酔は半日程度で自然に覚めます。
当日は、車の運転や力仕事などは避けていただき、安静にお過ごしください。

翌日昼頃まで麻酔効果が持続して腕や肩の感覚が鈍くなることがありますが、自然に回復するのでご安心ください。デスクワークなのどの軽度な作業は翌日から可能です。




<施術後のリハビリと卒業目標>

サイレントマニピュレーション施術の翌日より、ご自宅でのリハビリテーションを開始していただきます。
担当理学療法士の指導に基づき、継続的な運動療法が治療効果を維持・向上させる鍵となります。

また、当院では施術後のリハビリを優先的にご予約いただける体制を整えております。
積極的な通院と自宅での訓練により、おおよそ3ヶ月以内での機能回復・リハビリ卒業を目指します

患者様の努力と継続が、スムーズな回復への一歩となります。
一緒に頑張っていきましょう。



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医療法人社団滋恵会 安藤整形外科
〒213-0001
神奈川県川崎市高津区溝口1-5-2
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FAX.044-811-2712

 
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